埋蔵文化財の調査 茅野市

敷地造成をする前に埋蔵文化財の調査が行われていて、ちょうどその様子を見ることができました。
茅野市内で住宅を計画中の敷地です。
八ヶ岳周辺のこの地域一帯は、国宝も見つかっているくらいですから、約７０００年前の縄文時代の遺跡の宝庫です。

文化財保護法により、調査結果を報告書としてまとめ、文化庁や国会図書館などに保存されているようです。測量の専門家といっしょに調査をしていました。それぞれの敷地毎のデータをつなげることで広域的な資料として、歴史をひも解くことにつながるようです。

土が黒く見える大きな丸い形の部分は「落とし穴」です。敷地内に７カ所見つかりました。
狩猟のためのもので、鹿や猪を追ってきてここに落としたようです。
その他の細長い部分や小さな形をした黒い部分は「かく乱」と呼んでいました。土が動かされたり木の根っこや肥料の跡のようです。

専門家のお話をお聞きすればするほど、この敷地の尊さがわかってきました。
調査が終わって記録を残せば、その後はこの敷地の造成や建設をすることには問題はありません。
風土や環境にも配慮した建築をつくりたいものです。

INFORMATION

★ 林建築設計室 公式サイト
>> https://www.h-a.jp/

★ 林隆ブログ 「豊かな暮らし・上質な暮らし」
建築家 林隆の日々の活動や、お知らせなどを綴っています。
>> https://www.h-a.jp/blog

★ ブログ 「蓼科アトリエ便り」
蓼科高原のアトリエから、日々の様子をお伝えします。
>> https://www.h-a.jp/tatesina

★ ブログ 「ただ今進行中」
林建築設計室が手掛けているプロジェクトの、設計中工事中の様子をお伝えします。
>> https://www.h-a.jp/process