今週のコラムバックナンバー(No.271〜275)



NO.275 (2006.12.27) 『2006年の○と×』
 愛読している 「NAVI」と「ENGINE」という雑誌がある。
毎月10冊くらい建築関係の本が事務所に届くが、実はこの2冊のほうがよくみているかもしれない。
クルマの本だが毎年この時期になると、○と×形式で一年の総括になる。それにならってみますと。

○ 今年も施主さんとの出会いに恵まれて、住宅設計の仕事に携わることができました。これに尽きます。 
  お世話になりまして本当にありがとうございました。  
○ 施主さんのご厚意により、オープンハウスを行なうことができたこと。
○ ホームページのアクセス数が、今日現在181950、もうすぐ20万。
○ 今日22:00、年賀状の印刷が完了。綺麗な写真を見ると1年間が思い出される。
○ 新春とお盆前に恒例の「建築家麻雀大会」ができたこと。
× 春に急性胃腸炎になり、生まれてはじめて1週間も入院した。びっくりした。
× Alfa Spider を手放さざるをえなかったこと。これは反響が大きかった。
  また魔がささないようにしなくては・・・。  
× また最近、設計事務所のホームページで、林設計室とかなり似たものを見かけること。  
× 建築を見て歩いたり、本を読んだり、勉強する時間があまりとれなかった。これは無理か、きりがない。
   暇ならできることでもないのかもしれない。
× ホームページの毎週の更新が遅れたこと。今日も反省しています。

今年最後の 「今週のコラム」になりました。
今年も、このホームページをご覧になっていただきまして ありがとうございました。     
それでは、よいお年をお迎えくださいませ。 (林 隆)

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NO.274 (2006.12.20) 『オープンデスク』 
 今年もあと2週間。学生のMさんが冬休みを利用して研修に来ている。   
大学では大きな施設の設計課題が主なので、住宅や木造はあまりやっていないらしい。   
設計事務所の実務の現場を見て、住宅の奥の深さや魅力もぜひ知ってほしいと思う。 (林 隆)
   
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NO.273 (2006.12.13) 『竣工写真』 
 今年の秋に竣工した建物の竣工写真をHPにUPした。
共にクライアントのご厚意により見学会をさせていただいた家でもある。
その節はお世話になりまして本当にありがとうございました。
撮影は、建築写真家の林広明氏にお願いしている。
外観や内観の全貌を表現する写真以外にも、部分や詳細の写真も味がある。
HPのトップにある4枚のカットも
・バーコーナーとその上の多目的な空間の、スキップしている床構成
・通り土間へ入るメイン玄関部の表情と光の演出
・4つの空間のそれぞれの開口部が近づいている納まり 
・突出した部分は何?と連想させる無表情な壁 
という重要な部分を表現してくれた。
 親戚の方ですか? ご兄弟ですか?などとよく聞かれますが、
実は・・・違います。 (林 隆)   


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NO.272 (2006.12.06) 『工事中の家』 
 年内にコンクリートの打設までを行う予定の建物がある。
木造住宅の一部にある高さ4mほどの自立の壁は、両面コンクリート打ち放し。
そしてRCの住宅は、1階室内の壁と天井が全面コンクリート打ち放し。
 施工図上で、型枠・Pコン・コンセントなどの位置の割り付けを終え、打設当日の準備として
監督さんや打設責任者と施工面での綿密な打合せをしている。
季節や気温を考慮した上で、綺麗に仕上がるための圧縮強度やスランプ値の設定、
打設後の養生方法、そして当日の人員配置など。また、コンクリートを流し込ん直後の処理として、
バイブレーターだけではなく人力での対応もお願いしている。竹の棒を使って緩やかに攪拌したり、
木槌で型枠面を叩いて振動を与えたりする。これはコンクリートが隅々まで行き渡るために、
セメントと骨材がバランスよく混ざるために、エアーをできるだけ抜くために大事なことなので。
 今までの経験を活かして、みんなで知恵を出し合って、最大限美しい仕上がりになる事への挑戦
でもあります。 (林 隆)   

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NO.271 (2006.11.28) 『「軒下空間を愉しむ家(筑北村)」上棟』 
 お隣の敷地には実家があり、若い世帯が地元に帰り新しい暮らしを始めるための家が上棟した。
敷地の南方向には田や畑が広がり、山が見え川が流れる。そんな恵まれた自然環境とうまく向き合える
ことを願い家づくりが始まった。2階に居間・食堂を配置し、その南面にはゆったりとした軒下空間
を設けた。内外の中間領域であるその場所からは、外階段を使って地上に下りることができ庭へとつながる。
早い時間帯に鉄骨の階段が搬入され、カラマツの大きな登り梁が組まれて建物の輪郭がわかるようになる。
いろいろな角度から眺めてみると、建物にはそれぞれの表情がある。
 11/28の朝から建て方がはじまった。夕方少し暗くなりはじめたころまで工事をしていただいて、
そのあと上棟の式で今後の工事の無事をお祈りした。(林 隆)

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