今週のコラム バックナンバー(No.120〜No.111)


No.120 (2003.08.12)  『放映日が決まりました。』
 住宅のリフォームを紹介するテレビ番組 「大改造!劇的ビフォーアフター」 (テレビ朝日系列)に出演することになり、
放映日時が、9/7(日)午後7:58から ということに決まりました。

工事がほぼ終わり、8/15には完成引渡しのクライマックスシーンのロケが行われます。
8/24、8/31はプロ野球放送の予定のため、8/17放送分の最後の「次回予告」に登場するかも・・・・?。   

 林建築設計室は、明日8/13〜8/17までお盆休みをいただきます。
8/18(月)より通常業務にもどりますので、よろしくお願い致します。 
(林 隆) 

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No.119 (2003.08.05)  『「スキップフロアー家(塩尻市)」上棟』
 遅い梅雨明けの後、急に暑い毎日が続いていますね。先週の土曜日に快晴のもと上棟しました。       
敷地は大規模な造成地の中の2面道路角地で、道路が緩やかに傾斜しているため敷地周囲4面に段差があります。
街並みの中で総2階の壁面が突出しないように、建物をできるだけ低く見せ、道路や隣地との接し方に工夫をしました。
内部空間は
5層(ロフトを含めて)になっている構成で、上下階のつながり方に楽しさやリズム感を演出しました。
 木造在来工法ならではの架構の特徴を生かした断面計画。構造材の杉材はほとんどが仕上げ材として見えるため、
今は紙に包まれていてまだ姿を現わしていません。 
(林 隆)  

所員の独り言
 先週、「スキップフロアーの家」の上棟式が行われました。
上棟は地縄や基礎だけの時では分かりづらい建物全体のボリュームが
分かるようになる時です。隣地や周辺環境 ・ 敷地に対しての建物の
高さ ・ 大きさ ・ 位置がどうか等、計画段階で想定していたことを
ひとつひとつ確認しながら、材木が一本一本建っていくのを見ています。
 一つの建物が建つことで周りに及ぼす影響は計り知れません。
そのことを常に頭の中に置きながら設計をしていきたいと思います。 (村山 崇)


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NO.118 (2003.07.29) 『「木曽谷を一望できる家(大桑村)」上棟』
 7/23はあいにくの雨のため、建物全体がブルーのシートに覆われての上棟式でした。
室内からの眺望を最大限に生かすため居間・食堂を2階に配置し、1〜2階の上下の移動は螺旋階段。
この螺旋階段は建物の中央に位置し、2階の床は丸く切り取られ、そこから1階の玄関ホールへは光が落ち、
人の気配を伝えてくれます。またデザイン的にも大事な役割を演じてくれそうです。    

 深い軒、そしてシンプルな架構の総2階のこの家の外壁は、黒系統の左官塗り壁に挑戦します。(林 隆)

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No.117 (2003.07.15)  『土地さがし』
 住宅の土地を捜している方から、候補地についてのご相談をいただくことがあります。
そのような場合には、近隣の環境が、建主の方がイメージしている家づくりのためにふさわしいのかどうかという視点で
意見交換をさせていただいています。設計者としましては、そのような段階でご相談をいただけることは大変嬉しく
思っております。
 昨日は、以前からご相談をいただいていた方とともに飯綱高原の土地を拝見しました。
その土地の広さやコストについてだけでなく、周辺にある生活のための施設、交通機関、市街との距離、身近な自然、
近隣の方々の生活ぶりなどを見て、それらのバランスがうまくとれている場所であるとの判断から、その土地に決定しました。
来春の工事着工に向けて計画がスタートできる状況になりました。
今回は施工者と造園家も決まっていて、建主を中心に
四者が協力してすすめていく新しいスタイルの家づくりでもあります。 (林 隆)

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No.116 (2003.07.08)  『雑誌の取材』
 週末に、リビング信州2004(信濃毎日新聞社)の取材をしていただきました。       
今回は「デッキを取り込む家(豊科町)」で、屋根の中にある吹抜け状の大きなデッキが特徴です。
矩形平面の1/4が外部空間というPLANの家です。
雑誌の主旨が、建築の紹介だけでなく暮らし方の紹介でもあるため、デッキ〜食堂〜台所のつながりの部分や
デッキでくつろぐ様子が中心になるようです。
 お施主さんには、ほぼ1日取材にご協力をいただきましてありがとうございました。大変感謝申し上げます。
発売は11月頃の予定です。 (林 隆)

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No.115 (2003.07.01)  『「片流れ屋根の家(小淵沢町)」上棟』
 「片流れ屋根の家」が上棟しました。ゆるやかな傾斜地に建つこの家は、できるだけ低く小さく見せて
周囲の自然環境と同化することがひとつのテーマでもあります。 
低い階高、深い軒、シンプルな架構の建築が、緑の自然をバックに姿を現わしました。
 また先週は「ぶどう園のある家(松本市)」が着工しました。敷地の北側にぶどう園があり、

2階がら見下ろすその様子は、一面がまさに緑のジュータンのようです。 (林 隆)    

所員の独り言
 建物をつくり出す要素は、住まい手の要望はもちろんの事、その敷地の形状、法的な規制、
周辺の環境など実に多様にわたっています。また、近隣に対する心遣いも建物の形や
室内の環境などをつくる上で、有効に働くと思います。室内の空間はおおらかにつくり
周囲の環境とどう接するか、住環境が過密化する中で常に考えてゆきたいテーマです。(長岡 信行)


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No.114 (2003.06.24)  『無料建築相談』
 多くのお問合せをいただいております。ご返事ができるまでに時間がかかっておりまして申し訳ございません。
家づくりや建築全般についての広い意味での考え方や方向性、またちょっとしたことで悩んでおられるような場合に、
これからのヒントにしていただけるようなお
答えができればと心掛けております。
専門家として何かのお役に立てればと思い継続しておりますし、今後もその考えは変わりません。
 ただ、ここでひとつお伝えしておきたいことがあります。
工事中や竣工後のトラブル等につきましては、まず第一に当事者間で充分な話し合いをして解決策を見出して下さい。
それがなされていない状態であったり、また設計者や施工者との信頼関係の欠如による第三者へのご相談については、
短いメールだけでは実態の判断ができませんし、前向きなお答えもできません。まずご自分で関係者と本音で話し合いをして、
双方の考え方の相違が何なのかを明確にされることをお薦めします。
また、お名前・ご住所の記載の記載ないご質問にはお答えできませんので、ご了承下さいますようよろしくお願い致します。
 先週は、スキップフロアーの家(塩尻市・みどり湖団地)の本体工事が着工しました。
前面道路が傾斜しているため、敷地内の土の移動をして擁壁工事を行っていましたが、建物本体工事がこれから始まります。
地盤の段差を利用して、家全体が5層(ロフトを含めて)になっている構成で、上下階のつながり方に工夫をしました。(林 隆)

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No.113 (2003.06.17)  『「重なるデッキのある家(豊科町)」上棟しました』
 梅雨の時期の上棟は天候が心配ですが、何とか先週は予定通り工事を進めていただくことができ、
当日の早朝お子様のご誕生という嬉しい知らせと共に、6/14に上棟式が行われました。     
2階の居間から南側を望むと、そこは一面緑色の田んぼ。大きな木製の開口部やデッキからは、移りゆく季節の変化を
感じることができそうです。
 先週は、2件の住宅が着工しました。
「片流れ屋根の家(小淵沢町)」は、シンプルな木造の架構、オープンな最小限の空間、低く構えた平屋の黒い家です。
「北に開く家(松本市)」はRC壁式構造で、楕円形のコンクリート打放しの壁が室内に現われます。 (林 隆)

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No.112 (2003.06.10)  『リフォーム番組』  
 最近、家づくりを取り上げるテレビ番組が増えてきています。
現在計画中の家が、「劇的に変わるリフォームの様子を紹介するテレビ番組」で放映されることになりました。
設計期間・施工期間がともに短いため工夫が必要で、これから徐々に撮影が始まります。
表層的な部分のお化粧直しだけではなく、ご家族の生活がいかに合理的になるかという建築的な視点において
新たな提案をしていきたいと考えております。 (林 隆)

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No.111 (2003.06.03)  『シックハウス対策』
 シックハウス対策のための建築基準法改正が、7月1日に施行されます。
化学物質の室内濃度を下げるため、建築物に使用する建材や換気設備を規制する法律で、
対象は住宅、学校、オフィス、病院等、すべての建築物の居室となります。
内装仕上げの制限や換気設備設置の義務付けが、主な改正点です。
7月1日以降に着工した建物が新法の対象になり、確認申請が必要な増改築も同様に対象になるようです。    

 私たちの事務所にとりましては、今までも自然素材をできるだけ使い、換気計画もしてきましたので、
突然設計の内容が変わることはまったくありません。ただし、確認申請や完了検査という役所対応のための
書類がかなり複雑になります。    

 法的な規制はどうであれ、建築主と設計者が共に考え、どのような建物を作り、どのように使っていくか、
ということが大事だと思います。そのことにつきまして、設計段階で充分にご説明をさせていただきたいと
思っております。 (林 隆)


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