今週のコラムバックナンバー(No.211〜220)


NO.220 (2005.10.27) 『リゾナーレ小淵沢 』
 へ10/23(日)に行ってきました。
いつも竣工写真をお願いしている写真家の林広明さんの結婚披露宴が行なわれた。
今までに手掛けられた写真パネルも展示され、バンド仲間との歌の披露、そして美味しい料理。
ガラス張りの会場のため、青い空と紅葉を背景にすがすがしい風も感じながら、
楽しい時間を過ごさせていただきました。
どうぞお幸せに。そしてこれからも益々いい仕事をしてくださいね。 (林 隆)

所員の独り言
 日本蹴球場、サッカー場として紹介されている球技場は全国に約60会場ほどあり、
これからも各地で建設予定があるそうだ。松本市内にも信州スカイパークという公園内に、
2001年完成した収容人員約2万人の「アルウィン」球技場がある。にわかサッカーファンの為、
全国各地へ応援にという事はないが、今まで見てきたサッカー場の中でもアルウィンは
見易いといった印象を受ける。松本空港が隣接している為に高さを押える方法で半地下式とし、
スタンドが緩やかに傾斜しているため、応援の声がスタジアムに響き渡る一体感もある。
これから、大小問わず様々な大会と試合が行われ、美しいゴールが沢山生まれる事を
期待したい。(長岡信行)

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NO.219 (2005.10.18) 『山中湖 』
 10/15.16に山中湖へ行ってきた。今回は建築見学や観光ではなくて同窓会。
25年もの歳月を経ても、10数人が集まって、話して、飲んで、歌って、バカになれる会。
さすがに3時が限界だったが、今年もたくさんの感動がありパワーをもらって帰ってきた。
来年は裏磐梯。さー、仕事がんばるぞー。 (林 隆)  

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NO.218 (2005.10.11) 『「森で歌う家」(原村)竣工 』
  森の中に、静寂な空間を創ることが、クライアントと私の願いだった。
@<非日常空間>
歌い、聞き、演奏し、語り、集まって楽しむ 場。   
そして、ひとりで思い、考え、願い、祈り・・・・・という空間(居間)。
A<日常空間>
最小限の広さのDK・寝室・水廻り。
というふたつの機能からなる週末住宅。
 ふたつの機能をあえて独立させ、両空間を結ぶその中央にガラス張りの玄関ホールを設けた。
両空間を行き来するためには必ずここを通ることになり、そのほんのわずかな距離と時間が、
場面と意識の転換を図ることができればと考えた。
 設計開始からちょうど3年目の秋、これから紅葉を迎える。 (林 隆)

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NO.217 (2005.10.04) 『雑誌掲載 』
 「ほしいリゾート、11月号」(リクルート)という雑誌の表紙に「高原の風が吹抜ける家」が掲載された。
-----以下、cover photo story を紹介します。-----   (林 隆)
 高原の風が吹抜ける家、とオーナーと建築家が名づけた蓼科の別荘は、開け放てる南北の大きな窓が印象的。
「葉が落ちた赤いカラマツの枝と真っ青な空のコントラストが一番好きな景色」とオーナー。
別荘は日常の家とは異なる発想で、との建築家のアイデアから生まれた空間は、リビングですらあたかも
森の中にいるかの錯覚に陥る。新緑を眺め、静寂な雪の日にはぜる薪の音に和む・・・・・。
訪れる前からワクワクした気持ちになるそうだ。special thanks/林建築設計室  

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NO.216 (2005.09.29) 『「シルバー色の家」(塩尻市)竣工 』
 コンパクトな箱型の外観で、屋根も外壁もシルバー色のガルバリウム鋼鈑で構成されている。 
敷地は新しく造成された住宅地で、周囲には様々な外観の家が建ち並んでいる。
建築が通りや街並みに対してどう構えるかを考えた結果、シンプルな形態であることと、
色彩的にもシルバー色と木部の黒色の2色だけでまとめることになった。
 内部空間は、家全体がおおらかにつながっていて、子供さんの成長に合わせてフレキシブルに
対応できるようなゾーニングになっている。
 これから少しづつ、植栽などの外構部分も整えていく計画である。まずは第一段階として、
家族3人の新しい生活が始まる。 
(林 隆)

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NO.215 (2005.09.20) 『Golf U 』
 事務所の車として活躍してきたVW Golf U(1990年型)がもう限界に達してしまった。
事務所の3人が、建築現場へ行くのはほとんどこの車で、ちょうど3年で50000Km走った。
1ケ月に25日仕事をしたとして、1年で300日、3年で900日、1日平均55Kmも走ったことになる。
1990年といえば、私の娘が生まれた年で、よくぞここまでがんばってくれたと思う。
ちょっと寂しい別れだった。
 (林 隆)  

所員の独り言
 収納スペース。住宅を計画していく上でとても重要な要素の一つです。
どこに、どの位のスペースが、どの様な形で必要なのか。
収納について突き詰めて考えていくと、その人の生活スタイルに繋がっていくと思います。
その為、収納スペースの作り方は同じ場所に同じ量をつくるとしても、そこを使う人によって
全く違うものが必要になってくるはずです。収納だけに限ったことではありませんが、
その家族に最も適したスペースをつくっていけるよう考えていきたいです。(村山崇)


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NO.214 
(2005.09.14) 『 岐阜市へ行ってきました。』
 注目の選挙区の応援ではなくて、JIA「建築家大会2005東海」へ9/8に行って来た。
今年のテーマは、「素の力」-川が育んだ暮らしと文化。4日間の開催で、いろいろなイベントが
企画されていた。
 JIA新人賞公開審査会が行われ、私は応募していたわけではないが向学のために参加してみた。
審査委員は、仙田さん、椎名さん、妹島さん。36点の応募作品の中から、5点の現地審査対象作品
までが選ばれた。最終的には2点だけが受賞となる。それぞれの作品の内容やプレゼン方法を
知ることができて、建築家達の熱い思いが伝わってきた。
 5点までに絞り込んでいく審査委員の議論は、すごいものがあった。
新建築に登場している作品や建築家が多く、さずがは全国区レベル。すごく大きな刺激を受けた
1日だった。(林 隆)  

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No.213 (2005.09.06) 『職業体験学習』
 ということで、中学生のTさんが9/2に事務所へ来た。2学年の約160名が、75ヶ所の職場へ
出向いたとのこと。学校の方針として、基本はひとりでの行動。自分で希望する職業や職場を選んだ
とのことだった。午前は事務所内で話しをしたり、仕事の様子を見てもらった。そして午後は、
住宅の現場へ行って上棟直後の工事の様子を見てもらった。たまたまそこで、工務店の社長さんや
棟梁達とも話しをする機会ももてた。   
 建築の設計に興味があると言っても、よくぞ怪しげな設計事務所を選んで来てくれたものだ。
自分の考えをしっかりもっていて、ちゃんと相手の目を見て話ができて、何よりも真剣だったことが
すばらしい。我々の職能に対して興味がある若者がいる、そのことがなぜか嬉しかった。  (林 隆)

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No.212 (2005.9.01) 『「共に生きる家(松本市)」上棟』
 家族と共に。 母屋と共に。 地域と共に。 自然環境と共に。 太陽の恵みと共に。
・・・暮らしていきたい。そんな思いを込めて設計され、無事に上棟を迎えた。
 
生まれ育った母屋や土蔵を残し、隣の敷地に計画されたOMソーラーの家。
一団の敷地として捉えた配置計画、快適に暮らせて温熱面の効率を高めるために、
南に向く勾配屋根、吹抜けによってつながる1〜2階、細かく仕切られていない一体的な空間、
などが特徴となっている。熱源は電気と薪。 (林 隆)      

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No.211 (2005.08.23) 『夏も終わりですね。』
 お盆が終わると、信州の朝夕はだいぶ涼しくなり、過ごしやすくなった。
あー今年の夏も終わりかな、と思う。
7・8月の暑い時期、毎日の実務に追われて今年もゆっくりとできる時間があまりなかった。  
(お盆前後のできごと)
1、知人が趣味でやっている畑に招かれた。土の質と雨の量、完全無農薬にこだわって
野菜を育てている。手間と時間をかけて、まったく自然な状態でできたトマトやイモなど、
本当においしかった。  
2、ひとつの建物を見る目的で、大急ぎで軽井沢へ行った。すごい人だった。
信州でなくて東京ですね。
3、毎日酷使している事務所の車がダウン。もう無理かもしれない。
そして翌日、突然メガネがポキンと折れた。これも夏の疲れか。
ビフォーアフターの時に新しくしたやつ。ちょっと残念かな。
4、お盆の前日の夜、設計事務所の仲間達と、4人で囲むゲームをした。
帰る時には明るくなっていた。
5、娘がクラリネットを吹いていて、県大会を観に行って来た。
残念ながら敗北、次の大会へは進めなかった。夏が終わった。 (林 隆)


所員の独り言

 涼と静けさ。海外の暑い地域の建物は、厚い壁で室内を覆い、窓を小さく設け、暗い環境のようでは一見ありますが、
暑い環境から切り離す建物となっています。また、贅沢に水を使える宮殿などは、水を建物の内部へ引き込み、
室内の壁に水を流し、演出だけでなく水を使った涼を得る環境が作られています。暑さをしのぐ手法は
時代や地域ごとに変化をしてきています。静かな水の流れと微かな音から得られる涼しい環境から比べると
冷房のボタンひとつで快適な環境を作ることができる現代は、かなり贅沢な環境と改めて思ってしまいます。(長岡信行)

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