今週のコラム バックナンバー(No.40〜No.31) 



 No.40 (2001.12.29)  『今年一年お世話になりました』 
 4月からはじめました「今週のコラム」もちょうど40回目になりました。
今年一年間お世話になりまして、ありがとうございました。またホームページも多くの方々に
ご覧になっていただきまして感謝申し上げます。
事務所は今日が仕事納めで、12/30〜1/6までお休みをいただきます。
では、来たる2002年も輝かしき年でありますように! (林 隆)


 No.39 (2001.12.26)  『一年をふり返って』 
 早いもので、今年もあと数日を残すのみとなりました。
今年林建築設計室では、何件もの家づくりのお手伝いをさせていただきました。
円を内包する教会・八ヶ岳を望む家・音楽を楽しむ居間(改修)・諏訪の家・北アルプスを望む家が
竣工し、内田の家・塩尻町の家が現在工事中です。
来年は、箕輪町・豊科町・塩尻市、岡谷市、松本市、岐阜県すずらん高原で着工する予定で、
現在基本設計や実施設計を進めております。
 建築は、初期の段階での夢や希望、生活スタイル、感性、建物の機能・意匠・性能・コストなど
様々な要素が総括されて、空間が創造されていきます。それらを組み立てていくプロセスが
重要で、1件1件のテーマを、今後も大切にしていきたいと考えています。
 住まい手との出会いがあり、建物が完成し、そこから新しい住まいの歴史が始まります。
いろいろとお世話になりまして、本当にありがとうございました。 (林 隆)

 所員の独り言
 林建築設計室で働き始め、家づくりというものに初めて関わるようになったのですが、
この一年でいくつかの建物が基本計画から始まり、着工・竣工を迎えました。
 現場監督をやっていた頃は、建物を造っているという実感はありました。
ですが、住まい手の夢や希望を直接聴けるわけではないので、
一つの建物を一から一緒に造り上げるという感覚はなかなか持てませんでした。
しかし、今はその感覚を常に感じながら、家づくりに関われているので、
これを大切にして、1件1件住まい手のこだわりを実現させていきたいと思っています。
 この一年だけでも多くの新しい出会いがあり、その度にいろいろ学ばせていただきました。
本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。 (村山 崇)


 No.38 (2001.12.18)  『住まいを創る専門家たち』 
 「北アルプスを望む家」が、先週末に竣工・引渡しになりました。当日は電気・給排水・暖房・換気
などの工事に携わっていただいた方から、お施主さんに対し取扱いの説明をしていただきました。
また建築本体工事以外にも、造園工事・薪ストーブ工事・製作家具など多くの専門家の方々の力により、
一件の住宅が完成したわけです。いい住環境・快適な暮らしを目指して、多くのご提案をいただきまして
本当にありがとうございました。私は設計監理者として、お施主さんと各専門家との打合せにもできるだけ
参加させていただいて、いろんな意味で勉強もさせていただきました。 (林 隆)


 No.37 (2001.12.11)  『一件の住宅から感じること』  
 
住まい手のご厚意によりまして、土日に住宅の見学会を行いました。遠路また寒い中を、多くの方々
にお出でいただきまして、本当にありがとうございました。
 個性的なプラン・外観に見えたかもしれませんが、それが実現できたのは「敷地のもっている力」に
よるところが大きかったと思います。そして住まい手の「自分たちはここ地に、このように住むのだ!」
という強い信念を、あの力強いフォルムと快適な内部空間から感じていただけたのではないかと思います。
 2日間のイベントを終え戸締りをして帰るとき、ものすごく冷たい北風が吹いてきました。これからは
建物ががんばって、人をこの寒さからも守り、家族の新しい物語が始まるのだなあ、なんて考えながら
帰路に着きました。 (林 隆)

 所員の独り言
 先週の土曜日から月曜日までの3日間で、「北アルプスを望む家」の完成見学会・竣工写真撮影
などを行いました。そんななかで、いろいろな専門家の方々がいて、いろいろな見方を知ることが
できました。
 そんな中で改めて感じたのが、住み手としての視点です。自分たちが住んだとしたら、という視点で
いろいろなところを見ていく人達や、遊び場を探して走り回る子供達と話していると時々思いもよらなかった
所から質問が投げかけられたりして、戸惑ってしまう場面もありました。
しかし、家を創っていく中で大切なのは、実際にそこに住む人達のそういった視点のはずなので、
住宅というのは、本当に一軒一軒違うものになるはずだと改めて思いました。(村山 崇)


 No.36 (2001.12.03)  『住宅の完成引渡し』
□ 先週は2件の住宅の引渡しをさせていただきました。
 「音楽を楽しむ居間」は、既存の居間・食堂部分などのリフォーム工事でした。間仕切り壁を動かす
ことにより、広く気持ちのいい空間ができ、造付家具や照明も見直しました。グランドピアノが入る日が
待ちどおしいです。
 「諏訪の家」は、敷地の段差を利用して1・2階に玄関を設けたプラン。住宅密集地の中での切妻屋根
のシンプルなフォルムは、3階建てにもかかわらずとてもヒューマンスケールで、街並みになじんでいます。

□ 住宅の完成見学会を、12/8(土)、9(日)の2日間にわたって行います。
「外界との交流」の在り方が計画する上でのテーマであり、
コンセプトは「総2階のシンプルな片流れ屋根の箱を創り、2階を天井高の変化するオープンな
生活空間とする。西に向けた全開できる大きな開口と、そこから導入され刻一刻と変化する光景を
受け止める南北面の壁、という両極の構成」 です。
詳細はトップページからご案内しています。ぜひお気軽にお越し下さい。

□ 先週、ホームページへのアクセス数が30,000を突破しました。
1998年の11月に開設して以来、ちょうど3年。当時は思考錯誤の連続で1日のアクセスが自分だけ
という日もありました。今は多くの方にご覧になっていただいておりまして、改めて感謝申し上げます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。


 No.35 (2001.11.26)  『工事中に思うこと』
 11月末から12月にかけまして、3件(新築2件、リフォーム1件)の工事が竣工します。
年末年始を新居で過ごしていただくために、工事も最後の詰めの段階です。
 設計段階で意図したこと・図面化したことが、工事の段階で形になっていく過程の中では、
本当に多くの方々に工事に携わっていただき、詳細の検討を重ねより良き物を目指していきます。
しかし、程度の差はありますが予期できなかったことが起こることもあります。
そんな時、設計監理者としての役割は何だろう、何をすべきかといつも考えます。
 明確な答えにはなりませんが、ひとつ言えることは、当り前のことですが「お施主さんに納得
していただけるように努めるべきである」 ということだと思います。物事にはプロセスがあり
そこが重要で、お金や手間をかけることにより解決できる問題でも、それは表面的な部分の
解決であって、本質の解決にはなっていないはずです。
 設計監理者は、計画をして図面を描き現場で工事監理をします。建物はできあがるまでに、
敷地条件・法規制・ライフスタイル・デザイン・性能・コストなど様々な条件が総括されて成り立ちますが、
最重要なことは 「人の心」だと考えます。その大事なことを、私は1件1件の家づくりを通じて多くの
方から教えていただき、学ばせていただいています。 (林 隆)

 所員の独り言
 先週、今月の頭に引渡しが終わった別荘に行きました。
たまたまお施主さんがいらっしゃったので、中を見せてもらうことができたのですが、
(突然の訪問にもかかわらず中まで見せていただきありがとうがざいました。)
外のアプローチの階段や家具などが入り、生活感が感じられました。
こうやって使う人と一緒に建物も時を過ごし、年をとっていくんだろうな。
なんてことを思いながら感傷に浸ってしまいました。
 余談ですが、私が珪藻土を塗った壁を改めて見て、
なんだか苦笑いが浮かんでしまいました。 (村山 崇)


 
No.34 (2001.11.19)  『同窓会』
 
学生時代の同窓会が伊豆で行われました。
施工関係の仕事に携わる者、ハウスメーカー、空調関係、内装、防水、設計事務所、など
建築への係わり方は様々で、別の分野で活躍する者や主婦もいつものメンバー。そして当時、
建築計画を教えていただいた先生も毎年参加して下さり、秋の恒例行事なのです。
不況の話にもなりましたが、その話しはほどほどにしておいて、毎年のようにどうでもいい話題
で盛り上がり、遅くまで延々と続きます。卒業してから20数年間の自分の歩んできた道を振り返り、
明日からどうしようかと考えさせてもくれました。毎年帰り道は、最後に一人になると急に寂しく
なる不思議な会です。往復で560キロの旅はいささかハードでしたが、友人から多くのパワーを
もらった2日間でした。
 先週の11/16には、「塩尻町の家」の地鎮祭が行われました。今まで同様に、工事の様子を
UPしていきますので、ご覧になって下さいね。 (林 隆)

 No.33 (2001.11.12)  『最近の小学生』
 土日は久しぶりに家族と夕食をとりました。
小学5年の娘の今の関心事は、ファッションとモーニング娘。雑誌から情報を得て、学校で友人と
その話題で盛りあがっているようなのです。「パパ、○○の新曲出たよ。今度CD買ってね!」と
こられても、ほとんどその意味がわかりません。自分が小学生の頃は、泥だらけになって外で
遊んでいた記憶しか残っていないのですが、娘にはどんな記憶が残るのかな、なんて考えて
しまいました。大人のように偉そうなことを言ってみたり、幼児のようなバカなことをしてみたりで、
訳のわからない年頃なんですね。
 そろそろいっしょにお風呂に入ることも、なくなる時期かなとも思いつつ、寝る前には「明日は
理科のテストなんだよ。」と言って教科書を見直している姿には、少しびっくりしました。 (林 隆)

 所員の独り言
 松本に帰ってきてから1年が経ちました。長野の四季を1年通して味わったのは5年振りで、
久々に山々に囲まれた風景の美しさを堪能できました。しかし、1年過ごしてみて思ったことは
「やっぱ故郷はいい。」ということでした。なんだか、心も体もリラックスして過ごせる感じがします。
よくわかりませんが、「生まれ育ったこのまちを、思う気持ちは持ち続けよう」というのが、
最近の素直な気持ちです。  (村山 崇)


 No.32 (2001.11.05)  『塩尻町の家』
 実施設計が完了しまして、まもなく着工予定です。
新しく造成された住宅地で、第1種低層住居専用地域のため建ペイ率は50%、北側斜線の規制もあり
法的に厳しい条件の中で、配置計画にはいろいろな工夫をしてみました。
その結果、3台分の駐車スペース、居間・食堂に面する独立した庭、南側前面道路からのプライバシーの確保、
できるだけ長い時間の日照確保、などが実現できました。
 将来のご両親との同居も考慮し、居間を中心とした廊下のないおおらかなプランを考えました。
玄関の近くには日常的に使う衣類を収納できる更衣室、玄関から勝手口まで内部でつながる土間空間
(収納場所)、天候にかかわらず物干しができるサンルーム、120度に折れ曲がるキッチン、などは
設計段階でお施主さんとのいろいろな協議の末に生まれた、新しい空間です。
 周囲の環境は、比較的新しい住宅やアパートが建ち並んでいて、そのほとんどの建物がサイディング等
の画一的な表情です。そんな街並み中で、左官屋さんの技による土壁風の塗り壁(横櫛引き)を、外壁に
考えています。竣工予定は来年の6月です。 (林 隆)


 No.31 (2001.10.29)  『車の祭典』
 2年に1度の車の祭典「第35回東京モーターショー2001」が、千葉・幕張メッセにて10/27から
11/7まで開催されています。今年のテーマは、” Open the door! くるま。未来を「ひ・ら・く」 ”
 スポーツ、エコ、RV、コンセプトカーなど各メーカーが独自のプレゼンをして、その時々の世相を
反映したイベントであり、デザイン・機能・性能・コストなど視点によって楽しみ方も様々です。
NISSANのZとMAZDAのRX-8はほぼ最終形との噂のため、予想どおりの人気で近づくことさえ
できませんでした。こんな時しかお目にかかれないので、近づけただけで満足したのは、
MASERATI・3200GT。
 ALFAは現行車のフルラインナップで、最新の147は特に注目されていました。
思えば156が国内ではじめて公開されたのは、4年前のこの会場。それ以来病気になって
おります。(林 隆)



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