今週のコラムバックナンバー(No.270〜261)


NO.270 (2006.11.22) 『海が荒れて・・・』  
 11/15・16にお休みをいただいて、事務所の仲間と研修。
早朝に出発し、東京ビックサイトで行われていた住宅・建築関連専門展示会
(Japan Home and Building Show 2006)へ。
各地域の木材や木製サッシなど、実務につながる情報がたくさんあった。  
 夕方までには南房総・館山の海へ。夕方から夜にかけて、水深150mにいる鯛を釣る予定(?)
だったが強風のため出航できず、あえなく断念。
早い時間からの宴会に急遽予定変更になってしまった。 (林 隆) 

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NO.269 (2006.11.14) 『今週は』
11/6(月) 朝:事務所内ミーティング、夕方:写真家のH氏と打合せ
11/7(火) 午前:プレカット打合せ、市内現場へ
11/8(水) 午後:混構造の家現場へ配筋検査(構造のI氏と)
11/9(木) 午後:以前リフォームでお世話になった家へ
11/10(金) 終日事務所にて
11/11(土) 午前:クライアントのTdさんと設計打合せ、午後:クライアントのTnさん+工務店さんと打合せ
11/12(日) 朝:Yさんの購入予定の土地を見せていただく、午後:事務所のJimnyにETCを付ける
11/13(月) 午前:市内現場へ(外構打合せ)、午後:クライアントのTuさんと設計打合せ、夜:新規相談者と面談
11/14(火) 午前:市内現場へ(竣工が近い)、夕方:HPコラム 
(林 隆)   

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NO.268 (2006.11.07) 『ちょっとゆっくり』
 するつもりで、11/4に家族と東京へ出かけた。9月の後半から10月いっぱいは、建物の検査・
見学会・竣工引渡しなどが続き、そして泊りがけの同窓会もあり、土日に集中していた。
忙しくお仕事をさせていただいていることに感謝しつつ、ちょっとゆっくり気分転換もできればと
思っての計画だったが、これがまた余計に疲れるハードな1日になってしまった。 
 表参道ヒルズ。坂道と同じ勾配のスロープで立体的に繋いだ大きな空間、建物の中のもうひとつの街路。
安藤氏も言っているように「とにかく難しい仕事だった」ことを、数時間そこにいるだけで感じた。
 そして「表参道の新しい顔たち」と言われている、ルイ・ヴィトン表参道ビル、プラダブティック青山店、
ディオール表参道、TOD’S表参堂ビル などなど。 TOD’S表参堂ビルのフレームは、表参道の
シンボルであるケヤキを抽象化した構造体。松本市民芸術館を連想させる開口部のあり方など、
あまりにも強烈だった。もの凄い。
 学生の頃注目して見ていた フロム・ファースト・ビルは、いまだ健在で味があり、なぜかホッとした。
 とても買い物などできないので建築を見るだけに終わった。この街、とんでもない人の量、
人間のさまざまな表情や動き、これはいったい何なんだろう。「公共における建築の力の強さ」を
改めて考えさせられた。 (林 隆)   

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NO.267 (2006.11.01) 『「見わたす家(松本市)竣工」』
 秋晴れの10/28に竣工引渡しになった。
その前日、居間から松本市街の夜景を見おろしながら竣工写真の撮影を終えた。
長さ2700oのロングテーブルで、ワインでも飲みながら夜景を楽しみたい心境になってしまったが、
さすがに引渡し前なので遠慮した。
 土地さがしの段階からご相談をいただいて、候補地を何ヶ所か見せていただいた。
・眺望のすばらしさを最大限に活かす2階リビング
・建物内に貫く斜めの壁
・外壁はオール板貼り
・道路側には窓がひとつも見えない表情 
・潔くコンパクトな水廻り
そんな設計のプロセスを思い出しながら、クイライアントと工務店さんと1時間近く
お茶をいただきながら雑談させていただいた。
その後の荷物運び、忙しかったことと思います。 (林 隆)


所員の独り言
 先日、保育園へ通う子供たちからの質問。「どうやってこの町は出来るの?」
保育園児にしては上出来である。「どうやってできると思う?」と尋ねると、
「道が出来て、橋が出来て、緑を植えて、人が集まる。でも家やお店はばらばらで、なぜなの?」と。
今時の保育園では高等な教育をしているなあと感心してしまう。
「家やお店の人には夢や希望があって、使いやすいように造っているんだよ」と答えるも、
「じゃあみんな同じ夢で造れば美しいまちになるね。」と切り返し。保育園児には脱帽である。
「美しいまち」。営利や希望で出来上がった色鮮やかな街並みに、
後世に残る子供たちのための「美しいまち」が出来ているのか、辺りを見渡した。
建物を造る者としての大きな課題を子供に教わる一コマであった。(長岡 信行)

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NO.266 (2006.10.25) 『裏磐梯』
 
 10/14・15に同窓会があり、裏磐梯まで行ってきた。
上越へ出て、北陸道を通って新潟経由で磐越自動車道へ。
はじめて走るルートだったが往復でちょうど800km。
日本海の綺麗な海と空、紅葉が色づきはじめた磐梯高原や五色沼、久しぶりにゆっくりとした時間を
過ごすことができた。
 郡山市立美術館、すでに10年以上経過しているが内部は本当に綺麗だった。
長持ちするディテールはさすが。特徴的な石庭や池も楽しみにしていたが、水がはられていなくて残念。
会津若松の重要文化財「さざえ堂」は、六角三層高さ約16m、昇降別々のらせん形通路により階段がなく
一方通行で上下するという建築。これはおもしろかった。 (林 隆)


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NO.265 (2006.10.17) 『「通り抜ける家(松本市)」竣工』 
 敷地は角地、そして道路に対して方位が45度ふれている。そに建つこの住宅は、  
黒のガルバリウム鋼鈑に覆われ、植えたばかりの樹木は紅葉を迎えた。 
秋晴れの中、10/16に
関係者が集まり引渡しと取り扱いの説明会が行われた。
総2階の建物の2階の約1/2が吹抜け、その吹抜け部分が居間・食堂。
・上下の空間をつなぐ螺旋階段。
・居間食堂は、二方向に向き合う形で開口部をもち、一方向はアルプスを望むことができ、
 もう一方向からは陽射しを得る。
・オリジナルの薪ストーブも、正面と裏側をガラスにして、炎越しに視線が通る。
・開口部には障子を装備し、夜は建物全体があんどんのように優しく灯る。
・高さのある開口部は、時間帯によって様々な角度から陽が差し込む。そして空がよく見える。
 そこはまさに、風や光や視線が”通りぬける”ようなイメージの空間になった。
天候や時間帯によってどんどん表情が変わる空は見ていても飽きない。
新たな発見だった。(林 隆)

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NO.264 (2006.10.12) 『「季節を感じる家(安曇野市)」竣工』 
 敷地の廻りには、畑になる場所と来春以降少しづつ作っていく庭のスペースがある。
建物の近くの重要な場所には植栽が施され、10/7に引渡しと取り扱いの説明会が行われた。
西側に前面道路、北から北西方向には北アルプスの山並みを望むことができる。
東は遠くまで視線が開け、南からは陽がさし込む。
 そんな敷地の特性を生かすこととと、移りゆく信州の四季の美しさを感じながら暮らして
いけることを願い、この家が完成した。 
・南面と北面に大きな開口部をもつ2階のリビング  
・リビングにつながる子供スペース   
・玄関前の通り土間  
・その通り土間に隣接するガレージ・漬物室・外物置 
 土地さがしの段階、家づくり、そして設計期間中には新しいご家族も増えたその大切な一時期を
いっしょに過ごさせていただいたことは、嬉しいことです。 (林 隆) 
       
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NO.263 (2006.10.05) 『「対比する家(安曇野市)」竣工』 
 設計期間1年半、施工期間半年を経て、9/30に爽やかな森の中で、竣工引渡しとなった。
上棟時のコラムにも書いたが、この家は、相反する様々な要素をどう解釈していくかがテーマだった。
内と外、無機と有機、光と影、開放と閉鎖、面と線、白と黒、ガラスと壁、家族と個・・・・・が対比する。
プランも、ディテールも、材料も、色彩も、潔く同化したり 激しくぶつかり合ったりしている。
・一階の床は全面的に淡いブルーのタイル、
・家全体の壁と天井は真っ白、
・半地下的に潜ったイメージのバーコーナーは黒い空間、
・キッチンなど製作家具は真っ白、
・外壁は三方が黒、一方が白
・オリジナルの 薪ストーブとテーブル(神代栗)は真っ黒
 最後のお別れの挨拶の中で、建築主が「高校時代には建築家になりたいと思っていた。」
というような話もあり、できあがった家についての想いを語ってくれた。  (林 隆)
    
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NO.262 (2006.09.27) 『今の事務所は』 
 進行中の現場は、この秋の竣工に向けて着実に工事が進んでいます。工事の終盤は多くの
職種の方に携わっていただくことになるので、施工会社の監督さんはその段取りだけでも大変です。
 今秋着工予定の建物は実施設計がほぼ終わり、着工に向けて準備中。
この期間には施工会社に見積もりをお願いしたり、役所への申請手続きを行ったりします。
 また、来年着工予定の建物の設計も始まっています。 
9月は、デザインコンテストへ応募したり、月末締め切りの長野県建築文化賞への
応募書類を作ったり・・・苦手な作文におわれています。 (林 隆)  
    
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NO.261 (2006.09.20) 『さようなら ALFA』 
 大好きだったのに別れなくてはならないことになってしまった。事情があって。
でもいつかはまたいっしょになりたいとも思う。
 
先日、購入する時にお世話になった東京のショップへ戻っていった。
96年型黒のSpider、たくさんの思い出をありがとう。まだまだ現役でがんばってほしい。   
オープンカー友の会・安曇野方面のOさん、長野方面のKさん、
勝手に脱会しますがまた将来仲間に入れてくださいね。
今回は訳のわからないことを書いてしまい失礼しました。 
 先週は、「西に向く家(松本市)」の実施設計が終了し、着工に向けての準備段階に入りました。
今週末からは、ホームページのトップでもご案内していますように、
オープンハウス(見学会)を行います。9/21付けの信毎・タウン情報でもご案内します。
どうぞお越しくださいませ。 (林 隆)     

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