竣工しました「図書階段の家」軽井沢町

軽井沢町の住宅「図書階段の家」
竣工しました。

敷地は静かな住宅地の一角にあり、西側隣地は森になっていて将来的にも家が建たないエリアです。この豊かな自然環境を最大限に活かすことが、配置計画と平面計画上の大きな手がかりになりました。そして２階をリビングにして、西以外の方向にも効果的な開口部を設けることで、森の中に浮いているようなイメージの生活空間を目指しています。

建主さんは多くの本を所有されていて、本の収納場所と本を読む場所と日常生活の中心となるリビング、この３つの居場所の関係性について検討を重ねることで、最終プランに至りました。

家の中心に階段室を据えて、１階も２階も階段の廻りに諸室がサークル動線によってつながっています。階段室は外から見ると白い雪で作られた「かまくら」のような形態で、中から見ると踊り場の壁面全域が本棚になっています。ここを図書階段と名付けました。
２階は４ゾーン（居間、食堂、キッチン、閲覧のためのフリースペース）が階段室を囲み、ぐるぐると回れます。個々の空間が緩やかにつながる関係性と独立性を如何にして築くか、建主さんと一緒に暮らし方を考えながらの家づくりでした。

実際の暮らしの中で、個々の場所の居心地や、メインとなっている動線のことなど、季節が一巡した頃にはぜひ建主さんにお聞きしてみたいと思いっています。

図書階段の家　軽井沢町　2022

図書階段

リビングの中心に階段室

動線の要になっている図書階段、２階左がキッチン、２階右がダイニング、１階正面が玄関

建主のOさん、ご竣工おめでとうございます。
はじめての冬を暖かくお過ごしいただいていることと思います。
工務店の現場監督さんをはじめ、工事に携わっていただきました大勢の皆様方に御礼を申し上げます。

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