高原の風が吹き抜ける家(仕事術1-5)

林隆ブログ コラム・建築紹介

高原の風が吹き抜ける家(仕事術1-5)

皆さま、こんにちは。12月14日(月)
林建築設計室の 林です。
今年もあと3週間ほどになりましたね。
今週もよろしくお願いします。

週末の日記は、こちらになります。

さて、ここで月曜日恒例「林 隆の連載コラム」をご紹介させていただきます。
高原の風が吹き抜ける家(仕事術1-5)
https://www.h-a.jp/gallery/gallery_5799.html

首都圏での多忙な生活から離れ、週末は車を走らせてこの建物を目指す。
そこは安らげる場でありたいし、非日常的な遊び心もほしい。

クライアントさんからは、設計上優先順位の高い項目として ①緩い傾斜地を利用したスキップフロアーにしたい ②ロフトがほしい、という要望がありました。

何回か打合せを重ね、方向性が決まってきたのですが、なぜかしっくりこない。
なぜかワクワクしない。恵まれた自然環境をどう解釈すべきなのか。

悩んだ末に4回目の打合せで、今までとは全く違う考え方を提案しました。

高原の風が吹き抜ける家
フリーハンドのスケッチがその日の資料です。
居間の南面と北面に、全面開放できる大きな開口部を設けました。
まさに ”風が吹き抜ける” イメージです。

自然と積極的に向き合う。
この一点で勝負しました。
スキップフロアーではなく、ロフトもありません。
この日に大きな骨格が定まり、一気に最終プランへと発展していきました。

積み上げてきたものを思い切ってリセット
積み上げてきたものを思い切ってリセットしフィードバックするには勇気が要りますが、
本当に大切なことは何かを見極めるには、時には必要かもしれません。

生活をするために必要な機能性は確保したい、でもそれだけではなく付加価値もほしい。

この両者のバランスを整えることが、建築の設計をする上で奥深く難しい部分でもあります。

自然と向き合う暮らし
先日、久しぶりに現地へ訪問しクライアントさんとお会いしました。
建物を綺麗に維持してくださり竣工当時のままのようで、楽しい時間を過ごさせていただきました。

この別荘は、今年の春に竣工した「林建築設計室 蓼科アトリエ」の近くです。

林建築設計室・林 隆

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