里山の庵 (いおり)[別荘]
別荘
筑北村
2018年
吹抜け, 軒下空間
設計から竣工までのプロセスを
ブログでご紹介しています。
④ 竣工 ブログへ
③ 上棟 ブログへ
② 着工 ブログへ
① 設計完了 ブログへ
静かな里山に建つ別荘の建て替え
計画です。
周辺には民家が点在する風景の中
で、目立たぬようにこの地に溶け
込むように、そして小さく質素に、
ひっそりと佇む庵(いおり)のよ
うなイメージの建築を目指そうと
建主さんと話し合いを重ねました。
屋根の形状に大きな特徴があり、
「変形方形屋根」と呼んでいます。
一般的な方形屋根を架ける場合に
は、四方の隅棟は屋根の中央の一
つの頂点に集まりますが、平面形
状が長方形であることと、その頂
部を中央ではなく偏心させている
ことにより、この屋根形状が生ま
れました。四つの屋根面の内一面
だけ勾配が異なっています。
屋根の形と内部空間は連動してい
ます。壁と天井が接する部分は局
面にしてその境界を曖昧にするこ
とにより、優しい空間に包まれて
いるように感じます。吹き抜けを
介して「見上げる視線」の奥、
そして「動線」の最終地点となる
場所に象徴的な開口部を設け、
そこから射し込む光は時間帯に
よって動き、天候によって陰影が
生まれ、一階の壁や天井に様々な
表情を見せてくれます。
その重要な役割を果たしている窓
の外の屋根の上には、北アルプス
の山並みを望むことができる展望
台があります。
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