信州蓼科高原に建つアトリエ(仕事術1−12)

林隆ブログ コラム・建築紹介

信州蓼科高原に建つアトリエ(仕事術1−12)

こんばんは。
林建築設計室の林です。

今日午前は、事務所で施主さんと実施設計(伊那市の住宅)の打合せをしました。
午後は行政書士さんとの打合せや知人のお見舞いなどで外出し、
深夜にこのブログを書いています。

毎週恒例「林 隆の連載コラム」をご紹介させていただきます。
12回目の今回は「林建築設計室・蓼科のアトリエ」についてです。
設計の段階で考えたことをまとめてみました。

信州蓼科高原に建つアトリエ(仕事術1−12)
https://www.h-a.jp/gallery/gallery_5892.html

長野県茅野市の蓼科高原に建つ「林建築設計室・蓼科のアトリエ」。
2015年の6月に竣工しました。

建築設計事務所の分室として、ゲストハウスとして、ギャラリーとして、
そして住宅別荘スケールの空間を体感していただく場として使っています。

信州の美しい四季の移ろいを感じながら大自然と向き合う暮らし
標高は1300m、北から南に向かって緩やかに傾斜している敷地で、眺望も期待できます。
冬は積雪も多く過酷な環境になりますが、
信州の美しい四季の移ろいを感じながら大自然と向き合う暮らしをイメージしています。

周辺環境と地形の特性から、配置・平面・断面の形態が導き出されました。
配置計画として、
北の外部空間〜建築の室内〜南の外部空間へと一直線につながる軸線をつくりました。

建物の南北面には大きな開口部を設け、外に対して開き、
東西面は壁にして外に対して閉じています。

信州蓼科高原に建つアトリエ
内部空間の特徴として、
建物の中央を南北に貫くスロープ状の主動線(ギャラリー)があり、
その両側にパブリックゾーンとプライベートゾーンを分離させて配置する
明快なゾーニングになっています。

ギャラリーは、細長く、天井が低く、薄暗く、床が傾斜している筒状の空間で、
平面的に狭い場から広い場へ、高さが低い場から高い場へ、
暗い場から明るい場へと展開していく構成の起点になっています。

一般的な木造軸組工法で、屋根の構造体を意匠的に露出させています。
建物全体を覆う化粧タルキは、
連続的に繰り返すシンプルなデザインで長野県東信地域のから松材を使っています。

林建築設計室・林 隆

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